感動!フィギュア世界選手権2011でロシアが日本にしてくれたこと~フジテレビがカットした新事実~
2011年に開催されたフィギュア世界選手権での話です。本来なら3月に日本の代々木第一体育館で開催される予定の大会だった。しかし、あの悲惨な東日本大震災が2011年3月11日(金)に発生してしまった。そのため、日本では開催することが困難になったと判断し、世界スケート連盟はロシアのモスクワで開催すると発表する。
悲惨で、語り尽くせない震災の中開催された世界大会。ロシア首相本人は「日本との連帯感を示す」と発表し、開会も日本のゴールデンタイムに合わせて開会式を行ってくれた。
開会式では、日本古来の太鼓の演奏に始まり、氷上に大きな日の丸が映し出され、参加国の民族衣装を着たスケーターが全世界の連帯を示し黙とうを捧げるという感極まる演出がなされた。
急遽決まったであろうロシアでのこの演出に、胸が熱くなるのは自分だけでは無いはずである。
この演出以外にも、フランス代表のアモディオ選手はボーカル入りの曲を使用し「これは日本の人たちへのささやかな歌のプレゼントだ」と語った。実は、フィギュアスケートの使用曲でボーカルの入っている曲を選択することは減点対象となるのだ。それをわかった上での選曲。感謝以外の言葉がない。また、フィナーレでロシアスケート連盟が『日本にささげる詩』も贈ってくれた。
ただ、このフィナーレに韓国のキムヨナ選手参加しなかった。
なぜ日本人がロシアの暖かい行為を知り得ていないのか?
それはこの世界大会のフィギュアスケートの放送権を独占していたフジテレビにあった。
氷上に映り込む日の丸を全世界が手をつなぎ囲むという、感謝してもしきれない行為を放送では全面カットし、日本での放送は成し得なかった。このカットされた時間には、フィナーレに参加しなかったキムヨナ選手の特集を放送したのである。
日本で起こった悲惨な状況に全世界が応援メッセージを贈ってくれた大会を、なぜ放送しなかったのか?その理由はわからない。ただ、この放送がなされていれば、どれだけの被災者が勇気づけられ、生きる糧と出来たか。想像しても計り知れない。
感謝することを忘れたとも言えるフジテレビに怒りすら覚える。
日頃、北方領土問題など、ロシアを非難するようなニュースが伝えられる中、今回のような人間味あふれる放送をしなかったフジテレビが流す情報。それの信用性を全て失った。
みなさんはこのロシアの行為を感謝せずにいられるだろうか?