キングギドラの日常

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無能な人間ほど難しい単語を使いたがる~コミュニケーション能力が低下する現代社会~

現代社会において難しい言葉をよく耳にする。ましてや、ニュースや政治などの公共の電波を使ったものですら、難しい言葉の雨あられ。街頭演説に関しても、難しい言葉の連続。私自身は、難しい言葉をあまり知りませんが、決して自分が難しい言葉を知らないがゆえの、ひがみでもなんでもない。

じゃあ難しい言葉の基準って何なんだ?って思いますが、これを判別することは決して難しいことではないと思っています。何をもって難しいというか・・・答えは簡単で相手に伝わっているかどうかだと思います。

例えば、医師が説明をする側の人間で、それを聞く患者がいるとします。この医師が患者の病気を説明する時に、難しい専門用語を並べて説明をするのと、患者がわかるように一般的な言葉に崩して説明をするのとどちらが患者に伝わるでしょうか?当然一般患者の大半が崩して説明してくれた方がわかりますよね?

これと同じような場面が、現代社会にはたくさん転がっているような気がする。

その理由を少し掘り下げて考えてみようと思うのだが、原因の一つに、その人の人間性が見え隠れしているのではないかと思う。

プライドの高い人間なのに知識に自信のない医師が、有名で知識の豊富な医師と対談をするとしよう。自信のない医師は精一杯背伸びして知識豊富な医師の知識量に合わせようとするのではないだろうか?そして墓穴を掘らないように、わからない用語はわかったような振りをして聞き流す。こんな行動が起こるのではないかと思う。

このように邪魔をしているのはプライドで、自分を本当の自分以上に魅せるために無理をして難しい言葉を武器にする。むしろ、「伝えたい意見」を伝えるために話している会話ではなく、「自分は知識が豊富なんだ」「自分もあなたと同じように凄いんだ」ということを一生懸命に伝えようとしている本末転倒な話である。

ところが、この自信のない医師が子供と話すとどうなるだろう?おそらくこの医師は言葉をできるだけ崩して話をするのではないだろうか?その理由が、子供は自分より知識がないということは誰から見ても明確で、ここでプライドを使う必要がないから。その結果、子供には伝えることだけに専念できたからである。

何を言いたいのかをまとめると・・・

説明する立場に立たされた時にプライドの高い人間ほど、難しい言葉をよく使い、自分をお高い人間に見せようとする。まさに説明内容を伝えようとしているのではなく「賢い自分」という自分の理想を伝えようとしているのである。そして結局は相手に説明内容が伝わらず、自己満足だけで終わってしまう。

本当に賢い人間は、自分の賢さを表現しようとするのではなく、相手にどうしたら伝わるか?相手の知識はどのくらいあるのか?などを模索しながら話す。結果、説明内容が伝わり「あの人はすごい」というクチコミが広がるのではないかと思う。

現代社会には前者のような「自分への評価」を求めた自己表現者が多くなり、本来のコミュニケーション能力は段々と低下しているのではないかと思う。

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