キングギドラの日常

ブログのHow Toやコラム、時事ネタや話題になっていることを基本にたくさん記事を書いていけたらと思っています。ぜひ読者登録お願いします!



キングギドラの日常TOPへ

儲け主義の病院とそれを助長する厚生省の診療報酬~医療福祉の偽善を持つ協力者~

みなさんは病院に受診することも多いのではないでしょうか?

病院には厚生労働省が提示する診療報酬という仕組みがあります。お金で計算するのではなく点数として扱う制度です。

https://sites.google.com/a/mfeesw.com/2012ika/

上記のサイトに細かくその内容が書かれており、都度改定されていくものです。

 

病院が売上をもらう仕組み

施設基準というものがあって、その条件を明記してあるものが診療報酬です。その中で基本報酬に色々な加算をすることで儲けを増やすという仕組みがあります。

・基本報酬A+加算B+加算C+・・・

少しややこしいかもしれませんが、病院を立てた際に「A病棟は○○という施設基準ですよ」という風に自分の病院が診療報酬上の何の種類の病棟に当てはまるのかを厚生労働省に申請する。その病棟の条件を満たしていれば基本報酬がもらえます。そこで更に儲けようと、病院側は基本報酬に上乗せして加算をつけ更に儲けようとします。加算には、看護職員の人数が○人以上という項目や、患者の入院日数であったり、食事を配膳する時間や方法であったりと様々なものがあります。病院側は同じ10日の入院をさせても加算をさせているのとさせていないのとでは儲けが変わる仕組みです。そのために加算の診療報酬条件に合うように人員や環境を調整します。よく入院病棟に行くと掲示板に「当病棟は看護職員を○人配置しています」って張り紙がしてあるのを見たことがありませんか?あれは「看護職員○人を配置してその内容を明示していれば○点加算してあげるよ」という施設基準を加算しているからです。

更に外来では、薬の説明書をもらうことがありますが、あれも「患者に薬の説明書を渡したら○点加算してあげる」というもののためにやっています。

これが病院経営の基本で、病院側は厚生労働省の改訂する診療報酬を必死に探って少しでも多く儲けようとするのです。また申請した診療報酬の条件を満たしたまま正しく経営がなされているか厚生局は定期的な監査を行います。よくニュース等で保険診療から外されたという話を聞きますよね?あれは条件を満たさないまま、満たしたかのような経営をし売上を上げたとして保険診療の適応病院から外す!という厚生局の厳しいお達しなのです。それをされてしまった病院は保険証を使えない病院ということで患者が受診しても国が支払う7割の医療費をもらえないことになる。そうなれば患者が10割医療費を払わないといけないのです。そんな病院誰もいきませんよね?だから潰れるのです。

患者を見ているのか売上を気にしているのか

病院側は先ほどの説明のように儲けを少しでも多く取ろうとします。それを理由に儲かる条件を診療報酬でしっかりと学びます。

この施設基準の中に、入院して14日までは1000点、15日以降は700点というような条件があります。これは何を意味してるかというと「患者が入院して14日目までは1日1万円の請求をしても良いが、15日以降は1日7000円になるよ」ということです。患者はこれの通りお金を払います。14日入院したら、14万円の3割を支払うのです。

ここで少しでも儲けたい病院側はどうするか?答えは簡単で、同じベッド数なら入院して14日以内の人ばかり入院させていたほうが儲かりますよね?これが答えです。病院側は14日以内の人ばかり集めようとします。それ以外の人には退院のお話や、他の病院への転院などを勧めてくるわけです。

何が言いたいかというと、病院側も企業の一つであって、売上を上げる話は行います。そのためにベッドをどのように使うかを検討します。この条件は医師ももちろん教育されており、貴方の主治医も知っている話です。患者の病気の治り具合を見て退院等を決める以前に診療報酬を見て退院を決めている医師すらいます。大きな病院は長いこと入院させてくれないという理由がよくわかりますよね。

病院を操作する厚生労働省

近年、医療費の削減が問題に上がっています。厚生労働省は今どんな動きをしているか。それは明確で、診療報酬の改訂の中で、地域医療に力を入れています。

地域医療に力を入れて入院を減らす。それを持って医療費の削減につながるというのが厚生労働省の目論見です。そのために厚生労働省は、訪問看護等の地域医療の診療報酬を高めています。これをすることで何が起こったかというと、病院側は地域医療に力を入れるように動きます。少しでも儲けようと、訪問看護ステーションを作ろうとするのです。病院側としては、儲けの多い○日まで入院させて、○日以降は訪問看護で儲けようとするのです。

ここまで話せばわかりますが、全く患者の病状を診た結果ではなく、儲け主義の何者でもない病院と、それを誘導する厚生労働省です。

医療福祉をうたう偽善

医療と福祉をうたい、人のためという名目で制度が立ち上がり、やっていることは負の悪循環。

医療費の削減を目的とした質の低下としか言い様がありません。病院側が儲かる仕組みを作り上げるわかりやすい制度ですよね。しかも監査も適当なようです。

「○月○日に監査に行きます。」

通常はこのスタイルで監査に訪れます。これって監査の意味ないですよね?それまでに資料を作ればいいんだね!って話になります。やってることチャンチャラおかしいです。

 

キングギドラの日常TOPへ