キングギドラの日常

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【ソチ五輪感動秘話!】スキージャンプ銀メダリスト葛西選手が飛ぶ理由と妹の病気~過去の苦労とスキージャンプ~

 スキージャンプ競技の日本代表の葛西紀明選手(41)は15日、スキージャンプ男子個人ラージヒルで2位となり、7度目の五輪で個人種目初の銀メダルを獲得した。

葛西選手は7大会連続の五輪出場で、選手団主将を任されている。オリンピック前の1月にオーストリアW杯では優勝し、史上最年長記録を更新している。日本選手としては最多の16勝。神風葛西とニックネームをつけられ、そのフォームは世界一美しいともいわれている。
しかし、葛西選手のこれまでの経歴・人生は平和で幸せな家庭ではないという。

 

病気で働こうとしない父親とその代わりに母が働き家計を支えていたが、近所から米やお金も借りなければ暮らしていけなかったそうです。また’92年に続き、’94年のリレハンメル五輪の代表選手に葛西は選ばれたが、このとき、高校に入学したばかりの妹の久美子さん(36)が再生不良性貧血という病魔に襲われる。

「僕が金メダルを取れば妹の病気が治るような気がする」(葛西選手)
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 そのリレハンメル五輪で葛西選手は活躍し、団体ラージヒルで銀メダルを獲得した。その後、妹の病気は回復したものの。その2年後に家を放火され、母が大やけど負い、再三の皮膚移植も虚しく、11カ月後に46歳の若さで亡くなった。
葛西選手は自身のブログのなかで

「休む暇もなくずーっと子供達のこと考えてくれてたんだろうな~。そんな母さんに家を建てて上げるからって約束したまま……。今母さんがいたら即行!土屋ホームの家を建てて上げたんだけどな~」

と告白している。

  葛西選手は母親の墓地を建てた。命日とお盆、大きな大会の前には必ず墓参りをする。現在、妹の久美子さんは肺炎をこじらせて入院中だ……。さまざまな思い背負って葛西選手はソチの空を舞った。

 

姉の紀子さんはこう話す。
「もちろん頑張ってほしい。でも、弟は金メダルを獲得するためだけに飛んでいるのではないような気がするんです。それが何なのか私にもわかりません。でもいつかこの日のために飛び続けていたんだ、なぜあんな苦労をしてきたのか、いつかきっとわかる日がくるような気がします」

(一部女性自身より抜粋)

 

その結果、見事銀メダルに輝いたのである。

選手たちにとって競技目標はいろいろあると思う。その中のたった一つの目標なのかもしれない。ただ、不幸を不幸として同情をかうのではなく、自分のできることで応援する姿に目頭が熱くなる。

今の自分に何ができるか・・・

人のために何ができるか・・・

必死に守りたいものをどんな風に守るか・・・

 

私は大空を美しく飛ぶ葛西選手の背中に天使の羽が見えた。

 

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